【中学生】家庭教師の受験勉強の教え方は? - 基本的な流れをおさえよう! -

初めての家庭教師で中学3年生を担当するとなると気になるのは受験勉強の教え方です。特に進学となると人生の岐路でもあるので非常にプレッシャーにもなってしまいますよね。でも、受験勉強にも一定のお作法があるのはご存知でしょうか。

そこで、この記事では中学生に対する受験勉強の教え方を時期別にお伝えしていきます。この記事を読むと、受験勉強の教え方のコツも分かるので是非最後までご覧ください。

高校受験まではどんな流れなの?

高校受験まではどういった流れで勉強が進んでいくのでしょうか家庭教師をし始めるとこの流れを一度も経験したことがないので不安に思ってしまいますよね。そこでこの項目では高校受験までの受験勉強の流れを時期別に詳しく見ていきます。具体的には春期・夏期・秋期・冬期という流れとなります。

春期から夏期

春期から夏期にかけては、中学3年生がもっとも忙しい時期です。文化系の部活であれば秋期が忙しいのですが、大半の中学生が夏期に集中しています。その中で気をつけるべきこととしては、学校の定期テストをきちんと取ることを意識してください。
この時期には大体因数分解から平方根という、受験に頻出な分野が出題されるので、受験勉強と被っていると考えてもいいですよ。
ただ、難関高校を目指す生徒であれば、この時期から中1からの復習に取り組んでもいいです。

夏期

夏期は受験の天王山です。これは何故かというと、部活や学校行事にとらわれることなく勉強を行える時間が夏期に集中しているからなんですね。この時期に一日5時間から8時間程度の勉強時間を確保しないと、受験前には志望校を落とさなければならなくなってしまいますよ。この時期に行うのは基礎基本の徹底です。応用問題にはまだ取り組む必要はありません。
特に家庭教師の先生が日中見ていて欲しいとお願いされることも多くなってくるでしょう。生徒のためにもスケジュール管理の面から生徒指導を徹底して下さい。

秋期から冬期

あなたと一緒に音読することで、しっかりと一人で単語や文章を読めるようになったら、次は書き取りを行うようにしてください。書き取りのポイントは音読と同じで何度も書かせることです。一つの基準としては、一つの単語や文章につき3回は必ず書かせるようにしてください。 意外と少ないかと思われますが、書き取りでも音読できる文章だと生徒が覚えるのが早いことを実感できるでしょう。

冬期以降

冬期以降は如何に点数を落とさないかということを意識していってください。点数を落とさないとは、志望校レベルに応じて絶対に点数を取る問題と落として良い問題を選別することです。この時期は新しい問題にチャレンジするというよりも、いかに得点力を高めていくかという施策が功を奏しやすいです。後ほど詳しく解説しますが、冬期以降でもミラクルを起こす秘策はあるので、得点を維持しつつ攻めることも忘れないようにしたいところです。

最近では私立高校も

ちなみに、今までの受験の流れは公立受験用です。現在は一定の所得制限はありますが、私立高校も実質的に授業料無償化となっています。そのため、ご家庭によっては私立高校専願もありえます。こうなった場合には、受験までの期間が短くなる可能性が高いので、前倒しで進めていく必要がありますよ。

中学生への受験の教え方ポイント3選!

さて最後の項目では、中学生への受験勉強の教え方ポイント3選をお伝えしていきます。
ここでは、どういった観点で中学生へ受験勉強を教えていくのかが分かるので是非最後までご覧下さい。

まずは基礎基本を徹底すること

まず第一に、どんなに偏差値が高いお子さんを受け持っても基礎基本の徹底は忘れないようにしてください。基礎基本さえ徹底できていれば、受験では5割から6割の得点が期待できます。これだけの点数があれば、きちんとした高校に入学することも可能なのでまずこのラインに到達することを目標としましょう。

時期によって教える内容に差をつけること

繰り返しになりますが、時期によって教える内容に差をつけるのは絶対に必要です。もし仮に冬期に新しい問題にガッツリ挑戦するとなると、生徒の自信低下にもつながってしまいかねません。できれば、直前期には過去問演習を通して苦手の克服などに焦点を当て、少しでも自信につながる施策を打っていきましょう。
高校受験の一年間の流れをしっかりと把握して取り組んでいきたいところですね。

冬期以降はがっつり暗記系統科目で保険をかけていく

そして最後に、もっともミラクルを起こしやすいのが暗記系統科目での保険です。
冬期まではどちらかというと、英語や数学といった理解系の科目に力を入れるべきですが、冬期以降は入試に保険をかける意味でも、暗記系統科目でがっつりと点数アップを目指していきましょう。
特に志望校にあと一歩届かないという生徒は、これでミラクルを起こすこともありえます。暗記科目で保険をかけるとなると一見守りに見えるかもしれませんが、攻めの一手にもなりますよ。
この点を生徒にも伝え動機づけに役立てて下さい。

【まとめ】初めての家庭教師でもこの流れで万事OK!

今回の記事では、中学生の受験を目指す家庭教師の先生向けに、時期別のやることをお伝えしてきました。高校受験の一年の流れさえきちんと抑えることができれば、怖いものは何もないので後は教務力勝負となってきます。きちんとスケジュールを抑えて実りある高校受験としてくださいね。
最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

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