やる気のない生徒をやる気にさせる方法
「やる気のない生徒への接し方を知りたい」
「生徒のやる気を引き出す方法は?」
「勉強にモチベーションが持てない理由は?」
こんな疑問やお悩みありませんか?
家庭教師として指導する中で、自分の指導している生徒がどうも勉強に対するモチベーションが低くなかなか結果も出ない、という悩みを抱えている先生も多いと思います。
そこで、今回の記事では生徒の勉強に対するやる気の仕組みからやる気のない生徒への接し方まで詳しく解説していくので、是非最後までご覧ください。
やる気(モチベーション)の原理を知ろう
具体的な生徒への接し方の話に入る前に、まずは勉強に対して生徒がやる気を持つ仕組みを理解しておきましょう。
後の項目で生徒の特性に応じたケース別の対応に関して解説をしますが、やる気の原理はあらゆる生徒に共通して活かせる知識です。
勉強の意味付けがなければ動かない
勉強に対してやる気を持てない生徒の多くは、自分の頭の中で勉強に対する意味付けができていない場合が非常に多いです。
例えば医者になる夢があり、医大に入るために勉強がどうしても必要だと理解できている生徒は自ら動けます。勉強が自分にとって何の役に立つか意味付けができているからこそモチベーションが湧くんですね。
勉強を一生懸命教える前に、目の前の生徒にとっての勉強の意義を気付かせてあげる必要があります。
学習性無気力の状態ではないかを確認しよう
生徒によっては学習性無気力の状態に陥っている可能性があります。
日本では学習性無力感と呼ばれることの多い現象ですが、簡単に言うと「何をやっても無駄だ」という認識を自分の中に持ってしまっている状態です。
学習性無気力に陥ってしまう最大の原因は抵抗できない相手からストレスを受け続けることで、どんな反応、行動を起こしても全て無駄だと思い込んでしまうのです。
外的動機付けよりも内的動機付けが一番重要
勉強に対する動機付けには勉強をした結果の報酬に対してモチベーションを持つ外的動機付けと、勉強自体に興味を持つ内的動機付けがあります。
指導する生徒の年齢層が低くなればなるほど、将来的な報酬に直感が働かないため、実は内的な動機付けが大切です。
低年齢層に対する指導では勉強に対する意味付けを行うよりも、勉強内容に生徒が興味を持てる要素を取り込むのが重要です。
ケース別やる気のない生徒への接し方
この項目では生徒各自の特性に応じたケース別の接し方を紹介していきます。
勉強よりも趣味に興じている生徒
勉強よりもゲームや漫画などの趣味に興じている時間が長い生徒は、勉強に対する面白さをあまり感じられていないケースが多いですね。
勉強に面白さを感じる背景には、問題が解ける達成感やテストの成績が上がって自分の成長が実感できる点があります。学習指導の中で生徒が自力で解いて勉強に対する達成感を持てる小テストを実施するなどの工夫を取り入れましょう。
勉強中に手が動いていない生徒
思考が勉強以外にブレがちな特徴を持つ生徒には緩急を付けた指導がおすすめです。
一度の勉強ターンが長ければ長いほど他のことに目が向いてしまいます。雑談を挟んだり伸びをさせたりするなど簡単な区切りを付けるだけでも効果的です。学習環境にあるモノに注意が向くのであれば、机の上の余計なモノを片付けたり場所を変えたりするのも良いですね。
無気力な生徒
無気力気味な生徒は勉強に対する意味付けができていなかったり、他に悩みがあったりして勉強に集中できていない可能性が高いです。
面白い授業を心がけるというよりは、生徒の話を聞き、相談に乗るなど、本人の抱えている問題を解決してあげるのが大切です。
受動的な生徒
自分から質問ができない受動的な生徒には、こまめに先生の方から発言を引き出す機会を作りましょう。
能動的に動く経験を重ねれば重ねるほど、自発的な行動に対する抵抗感はなくなります。
言われたことだけを行う生徒
言われたことだけを行って自習を行わないような生徒もいますよね。
こちらのケースも自分にとっての勉強の意味付けができていない可能性が高いです。授業を充実させるよりも生徒の興味があることなどを聞き出し、本人が勉強に意味づけが出来るよう手助けをしてあげましょう。
学習性無気力が確定した生徒
勉強に限らずあらゆる物事に前向きに取り組めない生徒には少しずつ成功体験を積ませてあげましょう。
学習指導では本人が9割から10割獲得できる小テストが効果的ですね。自分の力で何かしらの結果や影響を出せるという体験を積み重ねていくのが重要です。
まとめ
今回の記事ではやる気のない生徒の原理と接し方について紹介してきました。
生徒のやる気を引き出すには単に授業の完成度を高めるだけでは解決しません。生徒の抱える勉強に対する意識や、無気力の原因を取り除くのが先決です。今回の記事を参考に、生徒の勉強に対するモチベーションを引き出してあげてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。